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TGMYの電気自動車

TGMYの電気自動車へのかかわり

エンジンエコラン

長年取り組んできたエンジンエコラン(ガソリンエコラン)やモータエコラン(電気エコラン)。手作り車輌でその技術を競うこれらの競技に飽き足らず「手作り車輌による一般公道走行を果たす」という夢が膨らみました。

1997年にガソリン自動車の燃料をガソリンからバッテリに、ガソリンエンジンを電気モータに取り代えるコンバートEVを計画。部品調達を始めましたが、EVに使える優れた部品の国内入手は困難を極めました。ちょうど普及し始めていたインターネットを使って海外の部品メーカーとコミュニケーションを取りながら、1998年にHONDA CIVICをベースにEVとしてナンバー取得した【TGMY EV CIVIC】を完成させました。当時の担当官の方からは大阪ナンバーでのコンバートEV第1号だと言われました。

TGMY EV CIVIC

このTGMY EV CIVICには鉛バッテリを14.4kW搭載。長年培ったエコラン経験と蓄えた技術により、現在のLiバッテリ搭載の市販EV並の1充電走行距離150km以上の性能を有していました。しかし化石燃料のエンジン車に比べれば航続距離は短く、充電インフラの整備されていない時代では長距離の移動には向きません。そこでEVの航続距離を伸ばす手段として、翌1999年に牽引式発電車によるレンジエクステンダー システムを完成させ登録しました。その走行中のスタイルを見た人から「まるでカモの親子の散歩する姿だ」と【コガモ】の愛称をいただきました。

TGMY EV CIVICの部品を集めていた頃には優れた部品が国内にはほとんどありませんでした。今では当時よりもはるかに優れた部品や機器が多くのメーカーによって製造されていますが、特定車種向けの専用品などが大多数であり汎用品としては入手できない状況はほとんど変わっていません。

TGMY EV Himiko

そこで、今までの経験や人脈を活かして電気自動車を作りたいとお考えの企業や研究所の方々のお役に立ち、EV開発請負や開発支援業務、EV製作に必要とされる機器・部品類を国内や海外から厳選しそれらの販売を行なう決意をいたしました。

2010年には「1充電で満タンのガソリン車並みに走りたい」との長年の夢を実現させるプロジェクトを計画。それまでに積み重ねた実績や経験をもとに光岡自動車様の卑弥呼をベースに、1充電航続距離550kmを目指した「550R EVolution」プロジェクトをスタート。完成した【TGMY EV Himiko】の実走行長距離テストは2011年10月3日に行ないました。つくば市の国土交通省 国土技術政策総合研究所の試験走路において平均速度55km/hで587.3kmを走破、その実力を証明しました。

この頃には複数の自動車メーカーからEVが市販されるようになっていましたが、いずれもエンジン車に比べると航続距離が短いというのが事実でした。「インフラ整備が推進すれば解決できる」という風潮もありますが、「そもそもEVは長距離用の乗り物ではない」「近距離の足として使うべき」という意見も増えていました。

時期を同じくして、当時のメディアが「エンジン車に比べて構造が簡単で部品点数も少ないEVは誰でも作ることができる」という論調だったこともあり、製造業の約半数がEV業界への参入を望んでいるという銀行調査の結果が出ていました。「大きな車は作れないが、小さな乗り物なら作れそうだ」という考えと、EVは小型で近距離用にすべきという意見とがちょうど噛み合った形です。 しかし、「構造が簡単で部品点数が少ない」のは「エンジンとモータを比較した場合」です。クルマの基本機能である「走る・曲がる・止まる」から見れば「走るための動力源が簡単になる」というだけに過ぎず、曲がるためのステアリング機構も止まるためのブレーキ機構も簡単にはなりません。現実には「誰でも作ることができる」なんてことはないのです。

2011年、超小型EV用プラットフォームの開発をスタート。車輌の用途や目的によらず汎用で使えるプラットフォームにすることで、異なる車種でも開発経費や生産原価の抑制ができるように、またクルマを製作した経験のない企業がEV業界への新規参入を目指す際、このプラットフォームを利用すればボディやキャビン、荷室・荷台等を製作するだけでオリジナルEVを生産できるようにしました。

国内では原付4輪(いわゆるミニカー)と軽自動車の間を埋めるカテゴリを法制化しようと準備が国土交通省内で進められているタイミングであり、プラットフォーム開発の時点ではまだ一切の規格は定まっておらず、TGMYでは現行法の枠内で試験を行なうために「4輪の第1種原動機付き自転車」いわゆるミニカーのカテゴリで開発を行ないました。「超小型モビリティ」と呼ばれている新規格が法制化されれば、その規格に沿うように変更して行く予定です。 EVはエンジン車とはまったく異なる性格の乗り物です。エンジン車にできることでもEVにできなかったり、エンジン車にはできないことがEVならできたりします。EVをエンジン車の置き換えと見るのではなく、新たな道具として見ることで道が開けていくでしょう。

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